雑談

国内旅行業務取扱管理者と全国通訳案内士試験

こんにちはバッジーです。

そろそろ毎年恒例の「全国通訳案内士」試験の願書受付がはじまる季節になりました(これを書いている間に試験日程が発表されました。今年は例年より1次試験が約一ヶ月遅いです)。

私バッジー、去年は1次試験合格も、

  • 問題用紙持ち帰り不可になった(自己採点できず)ので1次合格したとは思わなかった
  • 特に一度も合格取れたことがない「日本地理」がまさかの合格
  • 2次試験まで遊びたおしていたのでまったく準備していなかった
  • 2次試験まで準備が1ヶ月ちょっとしか時間がなかった

という状態だったため、2次試験は撤退逃亡をした次第です。今年は1次試験は全科目免除(のハズ)なので、2次に向けてガッツリと準備を……

しておりません!

一応オンライン英会話はやっておりますが、そろそろ内容を2次試験用に切り替えないと行けないなと思っています。

去年はもうひとつ資格試験を受けておりました

なかなか道のりの遠い「全国通訳案内士」試験ですが、去年はその対策のためにもう一つ資格試験を受けておりました。それが国内旅行業務取扱管理者」試験です。

旅行会社が旅行を販売するには、営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが旅行業法という法律で義務付けられています。「国内旅行業務取扱管理者」は「国内旅行」を販売する際に必要な旅行業務取扱管理者の国家資格になります。

こちらの試験は2020年は出願時期は「全国通訳案内士」と同じ時期、試験日は、

  • 全国通訳案内士・1次試験……8/16
  • 国内旅行業務取扱管理者……9/6

でした。ほぼ同じ時期に2つの資格試験の勉強をすることになりましたが、結果から言うと「むしろよかった」と感じました。

全国通訳案内士」の「日本地理」は難しい(と思う)

そもそも「国内旅行業務取扱管理者」試験を受けると決めた理由は、「全国通訳案内士」試験の科目の一つ、「日本地理」に1度も合格したことがないからでした。

全国通訳案内士」試験は問題がヘン、というのは受験経験者の多くがもつ感想だと思います。合格基準点への持っていきかたがなんというか……自然ではない感じがします。試験として「こなれている」感がまったく感じられません。

私にとっては「日本地理」は、受験を初めて以来一度も合格したことがない科目でして、2019年の自己採点(この年までは問題が持ち帰ることができました)で「あと1問正解だったら…」ということを経験して心が折れかけました。

これは別のアプローチをせねば!ということで、「国内旅行業務取扱管理者」の試験を受けることにしました。この資格をとると「全国通訳案内士」の「日本地理」が免除になります! 

両試験の科目の整理

一度両試験の科目の整理をしてみましょう。

  • 全国通訳案内士」の場合
    • 外国語
    • 日本地理
    • 日本歴史
    • 一般常識
    • 通訳案内の実務
  • 国内旅行業務取扱管理者」の場合
    • 旅行業法及びこれに基づく命令(法令)
    • 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款(約款)
    • 国内旅行実務(国内実務)

一見まったく関係ないようですが、実際には一部かぶる部分があります。

  • 全国通訳案内士」の「日本地理」 ⇔ 「国内旅行業務取扱管理者」の「国内実務」の一部
  • 全国通訳案内士」の「通訳案内の実務」の一部 ⇔ 「国内旅行業務取扱管理者」の「法令」の一部

です。

両試験用の勉強を同時にすることのメリットとデメリット

前述の科目整理から、さらに突っ込んで見ていきましょう

国内旅行業務取扱管理者」の「国内実務」は大きく分けると

  • 国内運賃・料金・実務
  • 国内観光資源

の2つに分けられます。このうち「国内観光資源」は「全国通訳案内士」の「日本地理」と出題範囲が同じです。私の感想だと「国内観光資源」の問題のほうがわかりやすい、というか納得できる問題だと感じました。「日本地理」のような奇問・珍問がでません。内容も浅めです。

しかしながら「国内運賃・料金・実務」は「全国通訳案内士」の試験にはないのと、計算のコツに慣れるまでは頭の中にクエスチョンマークが飛びまくります。ただ解法のパターンは決まってますので、過去問を解説見ながら何度も解くと思ったより早く攻略できると思います。

国内旅行業務取扱管理者」の「法令」は「旅行業法及びこれに基づく命令」が出題範囲です。これは「全国通訳案内士」の「通訳案内の実務」の出題範囲である「旅行業法」と同じです。両者は立場が異なるので問題となる部分が少し異なるのですが、「法令」の勉強をはじめたときに見たことのある文章(すでに「通訳案内の実務」で読んだことのある)に何度も出会ったので、親近感がわきました。

国内旅行業務取扱管理者」の「約款」は「全国通訳案内士」に該当する部分はありません。しかしながら「約款」の勉強をしていると、「通訳案内の現場だとどうなるだろうか?」などのシチュエーションが想像されて、気分転換になりました。「約款」も問題がずいぶんと研究されてますので、過去問を何度も繰り返すことで攻略可能です。

まとめますと次のようになります。

  • メリット
    • 国内観光資源」と「日本地理」の勉強を共通化できる。
    • 法令」と「通訳案内の実務」の親和性が高い。
    • 国内旅行業務取扱管理者」の試験は研究されているので奇問・珍問がでない。
  • デメリット
    • 国内運賃・料金・実務」は敷居が高い(⇔過去問を繰り返し解くことで自然に理解できる)。
    • 法令」と「通訳案内の実務」は出題範囲が違う。
    • 約款」は「全国通訳案内士」試験にはない。

「国内旅行業務取扱管理者」のおすすめ参考書と問題集

私は「なぜかユーキャンの参考書と相性がいい」ので「国内旅行業務取扱管理者」の参考書もユーキャンのものを選択しました。全部で3種購入しました。

まず最初に手を付けたのは「国内観光資源」の参考書、

です。タイトルが長い。リンクは今年度版のものにしておきます。「国内旅行業務取扱管理者」には海外のことはでないので、3分の2くらいが学習内容になります。よくまとまっていてよい本だと思います。

総合的な参考書で2~3回通読したのが次の参考書です。

分厚い本ですが、コツは「さらりと2~3回読む」だと思います。どんな出題範囲か確認できたら、次の過去問集に進むのが良いと思います。過去問の解説の疑問点を、この参考書で補強する感じです。

その過去問集はこの参考書です。

解説がしっかりしていて、かつパターンがよく研究されていると思います。特に私は「約款」と「国内運賃・料金・実務」は2回繰り返した上で、それでも間違えた問題を試験直前(当日も)までやっていました。参考書で足踏みせずに、さっさとこの問題集に手を付けるのが良いとおもいます。

準備期間など

私は「全国通訳案内士」の「日本地理」をベースにのんびりと4月に始めました。前述のように令和2年度は、「全国通訳案内士」の1次試験は8/16だったので、7月中盤までは「国内旅行業務取扱管理者」の勉強を続けました。それから8/16までは「全国通訳案内士」の勉強のみに切り替えました(こちらは毎年受けているので勝手知ったる、です。)。

現時点で5月が終わろうとしていますが、今からでも十分間に合うと思います。

全国通訳案内士」試験は受験生の平均年齢が高いのですが、「国内旅行業務取扱管理者」は若者が多いです。ちょっとおいさんには肩身が狭いです…。しかし! 共通テストよりはマシ!(これはまた今度書きます)

ちなみにコロナの影響もあってか、令和2年の「全国通訳案内士」試験はいつもの大学ではなくボロい小さな会場でした。受験生も例年より少なかったと思います。毎年そうなのですが、令和2年は特に暑かったです…。

最後に

とにかく「全国通訳案内士」試験の「日本地理」に苦手意識があったので、「国内旅行業務取扱管理者」受験に挑戦しました。取り組んでみて思ったのは、上にも書いたとおり「学習が重なる部分がある」「問題に『納得』できる」「研究がされている」ということです。おかげさまで「国内旅行業務取扱管理者」も合格、「全国通訳案内士」も1次試験合格することができました。これで地理に悩まされなくてすむ! その分、忘れそうですが。

ちなみに「国内旅行業務取扱管理者」は問題が持ち帰れますので自己採点ができます。私の結果は、

  • 旅行業法 → 60点(ギリギリです。危ない…)
  • 約款 → 100点(一番自信がなかったのですが、我ながらびっくりです)
  • 国内旅行実務 → 74点(JR運賃より飛行機運賃がくせものだと思います…)

でした。なんかギリギリ引っかかった感じがしますね。こんな記事書いてていいんでしょうか。

ちょっと不安になったので、都道府県のクイズをやってみました。結果は【こちら】

よかった。覚えてた。

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